黒水町という架空の町で起こる警察官連続失踪事件。
町長が八嶋さんなのはなんでだろうと思いながら、白熊の着ぐるみとかぬいぐるみとか、「わたしは獣になって戻ってくる」というラテン語の謎めいたメッセージやら、失踪した警察官が持っていた違法ドラッグやら、団地住民達の結束の固さやらを首をかしげながら観ていましたが、八嶋さんのキャスティングの意味が後半30分ごろから解り、「ああ、やっぱりなぁ~!」と、すべての謎が解けて腑に落ちました。
それにしても、ただ動機もなく人を殺したい、ただそれだけの理由で快楽殺人を繰り返す変人ってどこかにいるのだろうけれど、本人は全く反省していないようだし、ああいう人間には優秀な弁護士がついて無罪放免、若しくは懲役が軽くなってすぐに釈放されそう。
「ギルティ~悪魔と契約した女~」で、玉木宏の相棒だった刑事を焼き殺したヤク中の兄ちゃんが心神喪失の振りをして無罪放免になったシーンを思い出したわ。
ああいう、快楽殺人を繰り返して良心や罪悪感を痛まない人はサイコパスか人格障害だろうな、きっと。
なぜか性犯罪や、精神障碍者に対しては懲罰が軽いんだよな、日本の司法制度は。
未成年者の犯罪だって、被害者は実名報道されるけれど、加害者は少年Aとか仮名で報道されるし、プライバシーが守られているのが疑問だし、納得がいかない。
このままだと、日本がおかしくなっていきそうな気がする。
最後の、右京さんが槙野に伝えた言葉が良かったな。
どんな軽いものでも、犯罪は犯罪・・前科がついたら死ぬまでそれがついてくる。
だから、どんな理由や事情があっても罪を犯してはいけないというメッセージを右京さんは伝えたかったような気がしました。