4年前の大河ドラマ「八重の桜」の主人公・八重と、その兄・覚馬の物語です。
会津という土地は武士のしきたりなどに囚われ、新しい物を取り入れようとしなかった。
まぁ、これはアニメ「薄桜鬼 碧血録」でも描かれていましたね。
戦場で洋装ではなく甲冑姿だった藩士達は新政府軍に惨敗し、洋装を取り入れるようになったというエピソードはフィクションなのかどうかわかりませんが、この作品では所々にナポレオンの逸話が出てきます。
会津戦争での、照姫をはじめとする女達の活躍ぶりが描かれていましたが、何だか切なさと哀愁を感じました。
終章で鳥羽伏見で戦死したと思っていた覚馬が生きていたというシーンには「八重の桜」を観ていたので、余り驚きませんでした。
これから新しい時代が始まるような予感、で物語は幕を閉じますが、少しだけど新選組が登場し、新選組ファンのわたしにとっては嬉しかったです。
藤本ひとみ先生の本は余り読む機会がなかったのですが、これを機に色々と読んでみようと思います。