斎藤さんが主人公のお話です。
会津で生まれ、土方さん達と共に京で新選組として働いた斎藤さん。
会津戦争で白虎隊や中野竹子と共に戦い、逆賊扱いされながらも凛として生きた斎藤さんの姿が、格好よかったです。
侍とはその生き様にありー斎藤さんの生き方が、明治の世になっても変わらなかったのは、ひとえに武士になるという夢を果たし、蝦夷の地に散った土方さんへの想い故かもしれませんね。
ラスト、西南戦争へと赴く日の朝、妻子に見送られる斎藤さんの笑顔が眩しくて素敵でした。
「北走新選組」も素敵でしたが、この作品は誠を貫いた会津の人々の生き様を描いたものでした。
その会津出身の軍人で、義和団事件に於いて在中外国人達を守った柴五郎さんを描いた松岡圭祐さんの「黄砂の籠城」も、機会があったら読んでみたいです。