今日はイオンシネマでハッピーマンデー1100円ということで、前から気になっていた映画を観ました。
ドリアン助川さんの原作小説を読んだ後に観たので、ある程度ストーリーは把握していました。
ハンセン病に対する差別と偏見、強制隔離や断種・妊娠人工中絶といった人権侵害行為は、「らい予防法」という法律の名の下に行われました。
1996年にこの法律が廃止され、元患者達が国を相手に損害賠償訴訟を起こした事がニュースとなるまで、この病と、謂れなき偏見に苦しんだ患者達とその家族の存在を今まで知りませんでした。
17歳、高校2年生だった私は、女性週刊誌に掲載されていた元患者の手記を読んで、この病の存在を知りました。
14歳という、少女から大人の女性へと花開く美しい時期を、山奥の療養所へと送られ、家族と故郷を奪われた徳江。
結婚し、新しい命を授かっても中絶させられる。
最期に徳江が千太郎に宛てたメッセージに、涙が出そうになりました。
ラストの千太郎の笑顔が映った後に流れる主題歌の歌詞を聴いて泣きそうになりました。
観て良かったと思う映画でした。