中学生男女五人組による、市長の娘誘拐事件。
でもその裏に隠された、ある事件の真相が徐々に明らかになっていき、怒涛のラストまで一気に読みました。
少年犯罪について描かれた作品でしたが、どんな残酷な犯罪を犯しても未成年者は成人と同じように処罰の対象にはならないのですね・・それに、加害者の情報は一切公開されず、被害者のプライバシーばかりが暴かれる理不尽な現実・・最初のページから大切な友人を奪われたナギ達の想いが伝わってきました。
青春小説のように爽やかで、余り暴力描写がなかったのが良かったです。
タイトルに込められた作者の想いが、本を閉じた後で伝わってきました。