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コチラからお借りしました。
「薄桜鬼」の二次創作小説です。
制作会社様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
土方さんが両性具有設定です、苦手な方は閲覧なさらないでください。
性描写が含まれます、苦手な方はご注意ください。
「やっと、捕まえた!」
そう言いながら歳三を見下ろしたのは、弥助だった。
「てめぇ、何のつもりだ!?」
「いやね、あなたについて妙な噂を聞いたものだから、それを確めに来たんですよ。」
「噂、だと?」
「えぇ。あなたの家の女中だった者から、あなたの身体について・・その女中曰く、あなたの身体は男と女、両方の性を持っていると・・」
そう言いながら弥助は、歳三の着物の合わせ目を左右に大きく開いた。
「やはり、噂は本当でしたか・・」
歳三の、晒しに隠された乳房を舐めるように見ながら弥助は鼻息を荒くしてそれを鷲掴みにした。
「俺をどうする気だ?」
「前からあなたを抱きたいと思っていました・・禁欲的な色気を纏いながらも、凛とした魅力を持ったあなたが、閨の中でどんな風に乱れるのか見てみたい・・」
弥助の手が歳三の下肢へと伸びた時、彼は何者かに後頭部を殴られて気絶した。
「トシ、大丈夫か?」
「勝っちゃん、何で・・」
「心配だったから、お前の後をこっそりつけていたんだ。あいつに襲われる前に間に合って良かった。」
「いつから居たんだ?」
「あいつがお前に身体の事を尋ねていた時だ。」
「そんな・・」
歳三が赤面して両腕で乳房を隠そうとしていると、勇はそっと歳三を抱き締めた。
「こんな所に居たら、風邪をひく。すぐに戻って・・」
「抱いてくれ。」
「トシ・・」
「俺はずっと、あんたが好きだった。それなのに、何であんたは・・」
「結婚の事は、義父から話が来ていて、断れなかったんだ。」
「なぁ、一度だけでいいから抱いてくれよ。頼むから。」
歳三はそう言うと、勇の前に跪き、彼の袴の紐を解いた。
下帯の隙間から手を入れ、歳三が勇の双球を揉みしだくと、彼のものが下帯の中で張りつめ、窮屈そうにそれを押し上げている事に歳三は気づいた。
それを見て、歳三は下腹の奥に甘い疼きが広がるのを感じた。
「トシ、もう・・」
「こんなにパンパンにして、辛いんだろ?」
歳三はそう言うと、勇のものを口に含んだ。
彼が舌で勇の裏筋を舐めると、そこから先走りの汁が垂れて来た。
「そろそろ頃合いだな・・」
「トシィ~!」
勇は堪らず歳三の身体を掻き抱くと、自分が着ていた羽織を彼の下に敷いた。
「いいのか?」
「何を今更?」
「優しくするから・・」
そう言った勇の琥珀色の瞳は、熱で潤んでいた。
「朔様、桜馬です。白湯をお持ち致しました。」
「ありがとう・・」
「失礼致します。」
朔が風間家に嫁入りしてから二月経った。
未だに朔は懐妊の兆しが見えず、その事で親族達から陰口を叩かれていた。
この頃、朔は酷い吐き気や貧血、微熱などに襲われ、数日寝込んでいた。
「風邪なのかしら?」
「月のものの所為かもしれませんね。」
「そういえば、最近月のものが遅れているような気がするの・・」
「それは、もしかしたら・・」
桜馬はすぐさま風間家の専属蘭方医を呼び、朔が妊娠している事を知った。
「あぁ、これで僕は・・」
「おめでとうございます、朔様。」
「ありがとう、桜馬。」
「若奥様、千景様がお帰りになられました。」
「朔、身体の具合はどうだ?」
「少し良くなりました。千景様、先程お医者様に診て頂いたら・・」
「そうか。」
千景はそう言うと、朔の膨らんでいない下腹を撫でた。
「元気な子を産め。」
「はい。」
同じ頃、総司は、“トシを探しに行く”と言って中々戻って来ない近藤を探していた。
「近藤さん、何処ですか~!」
総司がそんな事を叫んでいると、近くの河原の近くから何か物音がした。
「誰か居るんですか?」
(気の所為か。)
そう思いながら総司が踵を返そうとした時、近くの叢の中から聞き慣れた声がした。
丈の高い叢を掻き分けた総司は、誰かに覆い被さっている勇の姿を見た。
一体彼が何をしているのか、女を知らない総司でもわかった。
勇が何処ぞの夜鷹を叢の中へと引き摺り込んでよろしくやっているのかと思った総司だったが―
「勝っちゃん、早く・・」
「トシ・・」
「出しちまえよ。俺ん中、勝っちゃんのでいっぱいしてくれよ。」
「トシ~!」
勇は獣のような唸り声を上げると、腰を激しく痙攣させながら果てた。
(何なの、あれ!?)
心酔している師と兄弟子の情事を見てしまった総司は、そのまま音を立てずに河原を後にした。
あんな二人、知らない。
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