千尋が吉田達とともに東京に着いたのは、その日の夕方のことだった。
「ここが、わたしの家だ。」
「大きいですね・・」
「旦那様、お帰りなさいませ。」
「お帰りなさいませ。」
玄関ホールに千尋と吉田達が入ると、邸の奥から数人の使用人達がやって来て彼らを出迎えた。
「みんな、紹介しよう。この子はわたしの娘の、千尋だ。」
「千尋様、お荷物をお預かり致します。」
「宜しくお願いします・・」
「あなた、お帰りになられたの?」
ダイニングルームからヒステリックな女の声が聞こえたかと思うと、そこから派手なドレスを纏った中年の女が吉田達と千尋の前にやって来た。
「あなた、その子があの女の娘なの?」
女はそう言ってジロリと千尋を睨むと、そのままダイニングへと戻っていった。
「あの、わたし余り奥様に歓迎されていないようですね。」
「気にしないでくれ。お腹が空いただろう、千尋?向こうで夕飯にしよう。」
「はい・・」
「先生、わたしはこれで失礼致します。」
「浅田君、また会おう。」
「千尋ちゃん、またね。」
「浅田さん、さようなら。」
吉田とともにダイニングに入った千尋は、先程の女が奥のテーブルに座りワインを飲みながら自分を睨んでいることに気づいた。
「千尋はわたしの隣に座りなさい。」
「はい・・」
「律子、拓人は何処だ?」
「あの子なら、塾のお友達の所に行っていますわ。そちらでご夕飯を頂くそうよ。」
「そうか・・」
暫く三人の間には気まずい空気が流れた。
「あなた、千尋さんって言ったかしら?」
「はい・・」
「わたくしは、あなたがこの家の一員であるということをまだ認めていませんからね。自分の立場というものをこれから弁えて行動して頂戴。」
「わかりました、奥様。」
「奥様、ご夕飯の準備が整いました。」
「そう。わたくしは自分の部屋で食べるから、部屋に運んでおいて頂戴。」
「かしこまりました。」
律子はワインを飲み終えると、千尋を再度睨みつけてダイニングから出て行った。
「千尋、お休み。」
「お休みなさい、先生。」
夕食の後、ダイニングの前で吉田と別れた千尋は、二階にある自分の部屋に入った。
レースの天蓋がついたお洒落なベッドに横になりながら、千尋はそっと目を閉じた。
それから何時間か経った後、誰かが自分の部屋に入ってくる気配がして、千尋は薄眼を開けてドアの方を見た。
すると自分の前には、黒い寝間着姿の吉田が立っていた。
(先生、どうして・・)
吉田はそっと千尋の股間の方へと手を伸ばしたかと思うと、彼女が着ていた浴衣の裾を顔の上まで捲りあげた。
股間に吉田の荒い呼吸を感じながら、千尋は一体彼が何をするのだろうかと恐怖に震えていた。
吉田は千尋のパンティを脱がすと、そのまま彼女の膣に顔を押し付けた。
「愛してる、愛してるよ千尋・・」
吉田は荒い呼吸を繰り返しながら、指を千尋の膣の中に挿れると、そのまま中を激しく掻き回した。
愛液が千尋の太腿を滴り落ち、シーツに大きな染みを作った。
ライン素材提供:White Board様
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